呼ばれるように起き上がる。
特別予定はないのに気づいたら撮影の準備をしている。
なんとなく知らない駅で降りた。ただの感である。
まるで引き寄せられたかのように、その場所にはとある花が存在していた。
その花は、まだ生きているのか、死んでいるのか、わからない。
お構いなしにシャッターを切る。
それは偶然であるが使命感のようなものを勝手に感じていた。

花の生死の境界線はすごく曖昧である。
花屋で見かけるドライフラワーは生きているのだろうか?と感じたことがある。
毎年咲いている桜。
人間側が管理して剪定などを行うが、桜は果たしてそこが死に時なのだろうか?
これは記録であるが、生死の境界をイメージし、花の聲を想像した作品である。

三浦勇人 
写真家
2016年より東京で写真家として活動を始める。

個展
2017  刹那と静寂(東京)
2018 憂いの影(東京)
2020 忘命の箱庭(東京)
2020〜2021 哀の喪失と創生(イタリア)

展示
・Affordable Art Fair in Amsterdam 2018(オランダ)
・SICF2020(青山)
・100人10(馬喰町)
・ART ON PAPER project2 〜紙の美術 企画其の二〜(北井画廊)
・IAGAWARD 2020 2022 入選(池袋)
その他CDジャケット制作、アーティスト写真撮影、飲食店での展示多数